諜報・スパイ・冒険小説20選

 諜報・スパイ・冒険といったジャンルの小説を、かなり読みあさった中で、特に、おすすめの20冊を選んでみた。あくまでも、その日の気分でも変わるので、今現在の20冊であり、明日は変わるかもしれない。

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極大射程 スティーブン・ハンター 新潮文庫 傑作中の傑作、「ブラックライト」・「狩りのとき」と主人公ボブ・リー・スワガーのシリーズは続く。
寒い国から帰ってきたスパイ ジョン・ル・カレ ハヤカワ文庫 スパイ小説の金字塔、あえてコメントはいらない。
リトル・ドラマー・ガール ジョン・ル・カレ ハヤカワ文庫 なぜか、傑作揃いのル・カレの作品の中で一番好きだ。
ネゴシェーター フレデリック・フォーサイス 角川文庫 これも、なぜか、傑作揃いのフォーサイスの作品の中で一番好きだ。
ただ栄光のためでなく 落合信彦 集英社文庫 落合氏の作品の中では、一番好きな作品だ。主人公、佐伯剛の生き方に学ぶことが多い。
男たちの伝説 落合信彦 集英社文庫 主人公の仁科譲二。こんな日本人になりたいとだれもが思うだろう。
闇の奥へ クレイグ・トーマス 扶桑社ミステリー もしかしたら、ベスト1といってもいいかもしれない。読み出した瞬間、引き込まれる。
高い砦 デスモンド・バグリイ ハヤカワ文庫 多彩な登場人物のキャラクターがいい。これも、とにかく面白い。
死にゆく者への祈り ジャック・ヒギンズ ハヤカワ文庫 テロリストのファロンにダコスタ神父、なんとも魅力的な登場人物たちだ。
地獄の季節 ジャック・ヒギンズ ハヤカワ文庫 ヒギンズの比較的、新しい作品なのだが、傑作だ。面白い。ヒギンズ健在。
樹海戦線 J・C・ポロック ハヤカワ文庫 これぞ、真の男対男の戦いだ。ラストの壮絶さの中にも、すがすがしさが残る。
アラスカ戦線 H=O・マイスナー ハヤカワ文庫 「樹海戦線」・「もっとも危険なゲーム」と並んで真の男たちの戦いを描いたもの。しかも、ひとりは日本人というのがいい。
北壁の死闘 ボブ・ラングレー 創元ノヴェルス いやー、とにかく面白い。そして、ラストシーンがなんとも素晴らしい。
死のサハラを脱出せよ クライブ・カッスラー 新潮文庫 カッスラーのビットシリーズの中では一番好きだ。ストーリーが抜群に面白い。
パンドラ抹殺文書 マイケル・バー・ゾウハー ハヤカワ文庫 ゾウハーの作品は、プロットがしっかりしていて、すべて面白い。その中での一番がこれ。
暗殺者 ロバート・ラドラム 新潮文庫 これも、一気読みの本だ。とにかく、読み出したら止まらない。
もっとも危険なゲーム ギャビン・ライアル ハヤカワ文庫 これも、真の男対男の戦いだ。ライアルの作品では一番好きだ。
ロセンデール家の嵐 バーナード・コーンウェル ハヤカワ文庫 ストーリーの展開の面白さに、引き込まれる。この作家の作品はどれも面白い。
燃える男 アラン・J・クィネル 新潮文庫 とにかく、主人公のクリーシィのかっこいいこと。
キャンベル渓谷の激闘 ハモンド・イネス ハヤカワ文庫 巨匠の代表作、ストーリーが面白い。いつまでも残る傑作。

 あえて、それぞれの作家を2冊までにしようと考えたので、フォーサイスの「ジャッカルの日」、ヒギンズの「鷲は舞い降りた」、ライアルの「深夜プラス1」などの傑作が入っていない。もちろん、これらは傑作中の傑作であることは間違いない。
 とにかく、スティーブン・ハンター、フレデリック・フォーサイス、ジョン・ル・カレ、マイケル・バー・ゾウハー、J・C・ポロック、バーナード・コーンウェルの作品は、はずれがない。すべて、面白い。
 ジェフリー・アーチャーは、どちらかというと、諜報・スパイ・冒険ものよりも、「ケインとアベル」に代表される人間ドラマの方に傑作が多いので、入っていない。
 上記の作品の次点にきそうなのが、トレヴェニアンの「アイガー・サンクション(河出文庫)」だが、トレヴェニアンは、諜報・スパイものではない、「バスク、真夏の死(角川文庫)」という作品が大好きだ。